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映画『ホーム・アローン2』にトランプが出演した理由は?登場シーンやカット騒動の真相を徹底解説

篠原 拓也 篠原 拓也 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
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クリスマスシーズンの定番映画として世界中で愛され続けている名作『ホーム・アローン2』(1992年公開)。劇中で主人公のケビン少年がニューヨークの超高級ホテル「プラザホテル」に足を踏み入れた際、すれ違いざまに道を尋ねる大富豪の男性こそ、実業家時代のドナルド・トランプ本人です。

映画ファンのみならず多くの人々が抱く「なぜ彼がカメオ出演を果たしたのか」「テレビ放送でカットされた理由は何だったのか」という疑問について、クリス・コロンバス監督をはじめとする制作陣の公式証言やメディア報道をもとに、その舞台裏と経緯を徹底解剖します。

【出演シーンの全貌】プラザホテルのロビーで交わされた数秒のやり取り

ホームアローン2トランプ

物語の序盤、家族とはぐれて一人ニューヨークへ辿り着いたケビン(マコーレー・カルキン)は、父親のクレジットカードを使って憧れの「プラザホテル」にチェックインしようと試みます。豪華絢爛なロビーを歩くケビンが、黒いロングコートと赤いネクタイを身にまとった紳士に「すみません、フロントはどこですか?」と尋ねる場面が登場します。

その紳士こそが、ドナルド・トランプ本人役としての出演でした。彼は穏やかな表情で「Down the hall and to the left(廊下をまっすぐ行って左手だよ)」と親切に道案内し、通り過ぎたケビンを振り返って見つめます。登場時間はわずか数秒間ですが、その佇まいと印象的な立ち振る舞いから、映画史に残る有名なカメオ出演シーンの一つとして語り継がれています。

【なぜ出演したのか?】撮影許可の裏に隠された「トランプ側の絶対条件」

クリス・コロンバス監督が米メディアのインタビューで明かした撮影秘話によると、制作陣はプラザホテルのロビーを舞台に撮影するため、正規の撮影使用料を支払う手続きを進めていました。通常、ロケーション使用料を支払えば撮影は成立しますが、当時の所有者であったトランプ側から思いがけない条件が提示されます。

その条件とは、「使用料の支払いに加え、トランプ自身を劇中に出演させること」でした。コロンバス監督の証言によると、トランプは当時所有していた不動産物件での撮影許可を出す際、自身を映画に登場させることを契約条項に盛り込む手法を頻繁に用いていたとされています。

制作陣は撮影を進めるためにトランプの出演シーンを撮影したものの、編集段階では「映画の流れを邪魔するようなら最終的にカットする」という選択肢も残されていました。

【ディレクターズカット経緯】試写会で起きた歓声と本編採用の決断

当初は編集でカットされる可能性もあったトランプの出演シーンですが、完成前のテスト試写会で予期せぬ反応が巻き起こります。

映画館のスクリーンにトランプが登場した瞬間、ニューヨークの観客から拍手と大きな歓声が上がったのです。当時、トランプはニューヨークを象徴するカリスマ実業家・セレブリティとして一般に親しまれており、地元住民にとって彼の登場は最高のサプライズでした。

その劇的なリアクションを目の当たりにしたコロンバス監督は編集スタッフに対し、「このシーンは残そう。観客が彼を見て楽しんでいる」と伝え、正規の本編にそのまま採用されることが決定しました。

撮影が行われた1990年代初頭から、その後のテレビ放送におけるカット議論まで、公に確認されている事実の時系列は以下の通りです。

年・時期 出来事・トピック 公式発表・真相の検証
1988年 トランプがプラザホテルを買収 約4億ドルで買収し、当時の話題を独占。名実ともに同ホテルの顔となる。
1992年 映画『ホーム・アローン2』全米公開 撮影条件として出演したロビーの道案内シーンが、試写会での好評を受けてそのまま本編に収録。
2014年 カナダCBC局が短縮版を制作・初放送 CM枠確保のため映画全体から計8分を削減。トランプのシーンもこの時点でカット対象となる。
2019年12月 CBCの放送内容が再燃し「カット騒動」に発展 視聴者の指摘から「政治的意図による排除ではないか」と騒動化。CBCは2014年制作の編集版であることを公式説明。
近年 日本のテレビ放送(金曜ロードショー等) 日本国内の地上波放送では基本的にカットされることなくノーカットまたは標準的な編集枠で放送が継続。

【カット騒動の真相】カナダCBC局の編集と政治的意図の有無

2019年のクリスマスシーズン、カナダの公共放送CBCで放映された『ホーム・アローン2』において、トランプの出演シーンが完全に削除されていたことがSNSを中心に大きな話題を呼びました。トランプが大統領に就任していた時期であったことから、「政治的な配慮や抗議によるカットではないか」との憶測が急速に広まりました。

しかし、CBCが発表した公式見解によると、この編集はトランプが大統領選へ出馬表明する以前の2014年に実施された放送用短縮編集でした。商業テレビ放送において、規定のCM枠(コマーシャル時間)を確保するために長尺映画から重要度の低い複数シーンを削ることは通例であり、物語の本筋に影響を与えないトランプの短いシーンもその対象に含まれていたに過ぎません。

合計約8分間に及ぶカットの一環であったことが判明し、政治的な動機による意図的な削除ではなかったという事実が客観的に証明されています。

【日本のテレビ放送】金曜ロードショーでの扱いと視聴者の反応

日本国内における地上波テレビ放送、とりわけ日本テレビ系列の「金曜ロードショー」などでは、現在に至るまでトランプの登場シーンは基本的にカットされることなくオンエアされ続けています。

放送時にはSNS上で「トランプ大統領(元大統領)若い!」「道案内するトランプが自然すぎる」といった投稿が多数寄せられ、映画の風物詩的な名場面として楽しむ声が定着しています。映画公開当時の1992年におけるニューヨークの空気感や、時代を象徴するアイコンとしての存在感を色濃く残している点も、現代の視聴者を惹きつける魅力となっています。

【ホームアローン2 トランプ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:トランプは『ホーム・アローン2』でセリフを話していますか?
A1:はい。ロビーでケビンから「フロントはどこですか?」と尋ねられ、「廊下をまっすぐ行って左手だよ(Down the hall and to the left)」と答えるセリフがあります。

Q2:主役のマコーレー・カルキンはこのシーンについてどう発言していますか?
A2:後年、ファンの間で持ち上がった「ディレクターズカット版でトランプのシーンを別人に差し替えてはどうか」というネット上の冗談交じりの提案に対し、カルキン自身がSNS上で賛意のリプライを送ったことがあり、ファンの間で話題となりました。

Q3:日本テレビの金曜ロードショーでトランプのシーンはカットされたことがありますか?
A3:地上波の放送枠に応じた全体の時間調整が行われることはありますが、トランプの登場シーン自体を意図的に排除するような編集は行われておらず、通常の放送枠内でそのまま流されています。

『ホーム・アローン2』におけるドナルド・トランプのカメオ出演は、不動産王としての巧みな交渉力と、試写会での熱烈な観客反応が重なり合って生まれた映画史のユニークな一幕です。後年の政治的立場やそれに伴うメディアの編集騒動といった余波も含め、このわずか数秒のシーンは時代背景を色濃く反映した文化的アーカイブとなっています。

次回本作を鑑賞する際は、きらびやかなプラザホテルの内装とともに、当時のニューヨークの活気と制作陣の舞台裏に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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篠原 拓也

アイドルと音楽フェスを13年追跡。公演の公式発表・セットリスト・運営告知を突き合わせて執筆しています。

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